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ナイスアクションを広げるには?1年の活動を通して考えたこと。

ナイスアクションを広げるには?1年の活動を通して考えたこと。

長崎大学経済学部 山口研究室 ゼミ生の皆さん

「ナイスアクションとナイスピープルを増やすにはどうしたらいい?そもそもゼロカーボンシティに寄与する人・企業とはどういうことだろう?」長崎大学経済学部 山口研究室ゼミ生の皆さんに、これまでの活動を振り返り、感じたこと・気づいたことについて語ってもらいました。

長崎大学経済学部 山口研究室
ゼミ生の皆さん

ー今年度は、ゼロカーボンに関して取り組む店舗をリサーチしたり、店舗への取材などを行っていただきました。それらの活動を通して気づいたこと・感じたことを教えてください。

近藤さん:
振り返ってみると、どのお店も「環境のこと・SDGsに関することをしたい」がまず先に来るのではなく「純粋にいい商品をお客様に届けたい」という想いを持っていたと思います。
結果的に「いい商品=環境や人権に配慮されているもの」だったのではないでしょうか。

今、「SDGsをやらなきゃ、環境に配慮しなきゃ」という風潮になっていると思いますが、そうではなく純粋にいいものを届けたいという想いが、持続可能な社会につながるのではないかと思います。
そうすれば店主の方々も、無理なく楽しみながら商品を提供できるのではないかなと。
そのようなことを取材の中で強く感じました。

お客さんに寄り添った商品づくりについて話す深田惣菜さん

黒木さん:
どのお店も地域に近く、地域に根ざしていたなと思います。
お客さんも常連さんが多いようでしたし、お店の方と親しみを持ってお話しされていた印象があります。

商品を紹介いただいた時も、商品そのものの魅力だけでなく、生産者やストーリーをお話しされてたんです。
商品の裏側にあるストーリーを知ることは、消費をすることについて考えるきっかけになりました。

ノボリクダリの取材の様子

ー「地域に根ざすこと」は、環境・人権への配慮にどのようにつながると思いますか?

近藤さん:
ノボリクダリさんの取材に行った後、ゼミの中村くんの誕生日プレゼントを探しに再度店舗に行ったんです。
その時、寄り添って一緒にプレゼントを選んでくださって…。

「地球を想う、環境を想う、生産者を想う」ということは、つまり「人を想う心」だと感じました。「人を想う心」が環境を考えることにつながると思います。

誕生日にノボリクダリで購入したガラス製のタッパーをプレゼント

坂口さん:
先輩に話を聞いたり、ノボリクダリさんの記事を見て、私も店舗に行きたくなりました。
個人店はどうしてもハードルが高く感じるのですが、店主さんがどんな方か分かると、ハードルが下がって入りやすいです。
取材した他の店舗、YOROZUYA IZUMIさんは実際に足を運びました。

YOROZUYA IZUMIの取材の様子

日下部さん:
記事を読んで、ものを長く使うメリットや、どんな想いで店舗を運営されているか知ることができて、私も「ものをちゃんと使っていこう」と思いました。
長く使うことを想定されている分、質が良かったり、デザインも可愛くて、ものに感情移入できますよね。

中村さん:
店舗のことをきちんと知らないと、ただおしゃれな店だなという印象で終わってしまいますよね。
環境のことや、長く使うことを考えられた物だということを知ることで、商品の見方も変わりました。

近藤さん:
様々なステークホルダーが、どんな想いで関わっているかを知ることは、とても大切ですよね。
人の想いに触れると、ハードルが下がって、環境に関することにも自然と思いを巡らせることができます。

坂口さん:
店舗のリサーチには私も参加したのですが、環境や人権に配慮しているお店をなかなか見つけられなかったんです。もちろん実際は取り組んでいても、大々的に表に出していない店舗もあるかと思います。

この記事を他の事業者さんに見てもらって、新しく取り組みを始めたり、発信する事業者さんが増えて、「ナイスピープル」なお店をもっと見える化できるといいなと思います。

ー山口研究室の皆さん、ありがとうございました!